その頃は実家住まいだったので、まずは近場がいいなと思い、徒歩5分でいけるイオンで働きたいなと思いました。また、子供が好きなこともあり、アミューズメント施設であるイオンファンタジーに魅力を感じ、応募しました。

面接時の方は女性だったのですが、とてもしっかり目を見て話す方だったので最初は圧倒されてしまいました。しかし、自分がここで働きたいんだという思いを語ったところ、意外にもきちんと受け止めてもらえたことがとても心に残っています。私自身おっとりマイペースな性格だったので、面接の方からすれば頼りなく見えたのではないかと思い、結果は不合格かと思いましたが採用になりとても嬉しかったです。
自分の言葉でゆっくりでもいいので、あきらめずにしっかり伝えることが大切だな、と改めて感じました。

失敗談は、たくさんあります。あまりマニュアルどうりに動くとお客様からクレームがきますし、また柔軟に動くとスタッフや店長から注意や指摘が入ることがあり、そのときは悩みました。でも、一つ一つ壁にぶつかりながら他のスタッフや店長と、どんなサービスが望ましいのか一生懸命考えて形にできたとき、とても感動だったことを覚えています。
具体的に言うと、私はアルバイトでしたが、店長からクレーンゲームの担当を任されて以来、売上をどうしたら伸ばせるか必死で考えたことがありました。目を惹くポップ作りをしたり、変わった形のお菓子のタワーを試行錯誤しながら作ったりと、それはそれは全ていちから考えてあげなくてはいけなかったので、地味な作業でしたが難しかったです。あまり手応えを感じなかったことでも、意外と売上がよかったり、手応えを感じたのにいまひとつだったりと、間近でマーケティングの勉強をすることができたと思います。また、クレーム処理に関してもお客様からの電話対応や、接客時のお叱りなども最初はイヤでどうしたらいいのかわからなかったことも、慣れてしまえばしっかり謝罪なうえでよくよく話を聞くこと、相槌を適度にうつこと、かといって責任を負うばかりではいけないことなど、社会でのルールも学ぶことができました。

やはり、お客様とのコミュニケーションが取れることが楽しく、仕事のやりがいになっていたと思います。
一生懸命品出しをしながらも、気さくに声をかけてくれるお客様、中学生くらいでやんちゃなお客様、クレーンゲームでうまく景品が取れないからなんとかしてほしいというお客様まで、やはりサービス業ならではの、人の喜ぶ顔が近くで見られることが何よりの楽しみでした。またこのアルバイトの経験が、のちのち就職活動をするうえでも大事な指針になったと思います。

なにせ人不足だったので、残業が多かったことが大変でした。いつも当日にならないと残業があるかないかわからないことが多かったので、家が近いといえど大変だったことを覚えています。最終的には店長から残業を減らしてもらえましたが、効率よくパフォーマンスを上げていくことが大切だったのではないかな、と今は思います。また、自分自身アルバイトだったので、そんなことを思っていても気を使ってあまり社員の方に相談することができなかったのですが、店のことやサービスの向上、スタッフさんのことを思うと、立場に関係なく発言していくべきだったかなと今は思います。また、そういった風通しのいい雰囲気作りも大切なのかな、と思います。