アルバイトなのに店長代理?労働基準における責任範囲はどこまで?
やっと始めたアルバイト!仕事ができるようになるとやる事が増える
必死に自分がやりたかった仕事を見つけ、どきどきしながら面接を受けて採用の知らせを受け、わくわくしながらお仕事を始めた方も多いのではないでしょうか。
いざアルバイトを始めてみたら楽しくなってしまい、いつの間にやら1年、2年と続く事ってあるものですよね。
一般的にアルバイトであったとしても、仕事が楽しく感じられたりお給料に満足できているのであれば、満足度が高く長く務める事もあるものですよね。
仕事もだんだん慣れてきてサクサクと仕事をこなせるようになったりもします。そんな状態が続いていると当然後輩もたくさんできたりしますよね。
そして仕事を教えたりいろいろしている間に、アルバイトなのに自分の地位が何となく高くなっていくような気がするものなのです。
気づいたらアルバイトのリーダーに!やりがいを感じる頃
その頃になると店長からも他のアルバイトからも一目置かれるようになる事もあるでしょう。自然にアルバイトリーダーになったりして、どんどんやりがいを感じるようになります。
中には実際にアルバイトリーダーとして契約をしなおすなんて事もあるようです。その場合はもちろん自給だってアップするでしょうし、さらに仕事が楽しく感じられるはずです。
アルバイトリーダーになると、後から入ってきたアルバイトの新人教育を任されたり、中にはシフト管理などを任されたりする事もあるようです。もちろんその会社の規定によるでしょう。
お給料も上がるし人の先に立つという仕事なので、やりがいはとても強く感じるのは事実ですが、中には「これもアルバイトがやるの?」と思うような事を任されてしまう人もいるようです。
そこで疑問を感じるようになるわけです。「果たして自分はアルバイトなのにこんな仕事までしなくてはならないのだろうか?」という点です。
いつの間にか店長の次に仕事ができるように!この頃から異変を感じる
アルバイトリーダーとして仕事をしていると、どんどんやる事が増えていく事もあるでしょう。主にアルバイトのシフトを管理したり、先ほどお話ししたように新人アルバイトの教育をしたりですね。
ですがいくらアルバイトリーダーだったとしても、新人教育やシフト管理だけが仕事ではありませんよね。本来の自分の仕事があるならば、その仕事もきっちりとこなさなくてはならないわけです。
例えばレスランのホールだったりした場合には、朝来たら店内の清掃作業を行ったり、トイレの掃除をしたり食器類やシルバー類(スプーンやナイフ、フォークなど)のチェックをしたりします。
さらにお客様にお出しするおしぼりをあたためたり、お冷を用意したりする必要もあるでしょう。開店と同時にお客様への接客も行わなくてはなりません。
お客様をご案内してメニューとお冷、おしぼりをお出ししてオーダーを聞き、キッチンが料理を作ったら「ピンポーン」と呼ばれ、お客様のもとにお料理を提供しなくてはなりません。
そしてお客様によってはお冷をお替りして差し上げたり、お客様が帰ったらテーブルを片付けて……。そうなると悩んでしまい、「アルバイトなのにこんなに仕事するの?」と疑問に思う方も出てくるわけです。
アルバイトなのに良いの?責任範囲をわかりやすく解説
確かにアルバイトなのに店長の次にたくさんの仕事をするなんて、ちょっとびっくりしてしまいますよね。アルバイトというだけでお給料や福利厚生だって満足できない方だっているでしょう。
そこでアルバイトの「責任範囲」についてをわかりやすく説明していきたいと思います。私たち労働者はすべて「労働基準法」によって守られています。
労働基準法には働く人の労働条件の基本的な決まり事で、例えば1日の労働時間や休みに関しての決まりが定められています。ただその中には責任範囲というものの定義がしっかりと決まっているわけではないようです。
では責任範囲はどうなっているのかというと、実は責任範囲というのはその会社その会社のモラルの問題の部分が多く、A社ではアルバイトリーダーであっても新人アルバイトの教育までなど線引きがされている事が多いようです。
この線引きがしっかりとしていない企業が、いわゆる「ブラック企業」と言われる会社になるのでしょう。
もしもアルバイトなのに責任範囲を明らかに超えていると感じたのならば、店長に相談してみるといいでしょう。また、店長にはちょっと言いにくいという場合には、その上の方に相談してみてもいいですね。
いくら仕事ができるからと言っても何もかもをアルバイト一人に任せるのは良いことではありません。
それが原因で精神的なストレスが起こり、それが肉体的にも強いストレスにならないとも限らないので、おかしいと感じたら速めに話し合いをして、納得のいくお仕事をしましょう。
アルバイトの責任範囲についてのまとめ
今回は、アルバイトなのに店長に任される仕事が多くて悩んでいるという方に、アルバイトの責任範囲についてのお話をしてみました。
もちろん責任範囲については他の問題もあります。例えばアルバイトが失敗したら弁償をしろと言われたなどがそうですね。
失敗したのがアルバイトだからといって、そのアルバイトが責任を取る事はないのです。仕事上の失敗であるならば正社員である上司が責任を取るのが常識です。
これについても納得ができなかったら上司に、上司がダメなら労働基準局に相談を持ち掛けてみるのもいいでしょう。自分の身は自分で守る!アルバイトも同じなのです。
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