当時、趣味を生かしたお仕事をしたいなと考えており、結婚式での演奏資格がとれるスクールに数年通いました。そちらでは、仕事の斡旋もしており、数件あった中からホテル阪急インターナショナルでのお仕事を紹介していただきました。

お仕事は、リハーサル30分（新郎、新婦や列席の皆様もご一緒に）本番30分という短いものでしたが、１本で4000円近いお給料をいただいておりました。

仕事の内容は、結婚行進曲や讃美歌数曲、アベマリアなどをいろんなシーンで演奏するというもので、毎回曲は決まっているので、演奏自体の難易度はそんなに高くはなかったと思います。

しかし、私にとっては何十回かの中の１回でも、新郎新婦にとっては一生に１度の大イベントです。

大切なシーンで弾きまちがったり、違う曲を弾いたりしないよう、とても緊張しました。

オルガンが壁に向かって置いてあったため
新郎新婦の姿が見えなくて、ちょうど牧師さんの位置に到着するときに結婚行進曲を終わらせるというタイミング合わせがとても難しかったです。

目立たないようにスタンドミラーを置いて演奏したりもしていましたが…。

今は、生演奏での式は段々減っているそうですが、やはり生演奏はいいです！

もう今は年齢制限にひっかかってしまい、この仕事はできませんが、鍵盤経験のある人には是非してみてほしい素敵なお仕事です！

新郎新婦だけでなく自分にとってもいい思い出になりますよ！！

ちなみに、私のようにどこかの事務所から紹介してもらう方法が一般的なようです。

なんといっても、新郎新婦やご列席の皆様の幸せなお顔が見れることですね。

一生に１度の幸せなシーンに自分も立ち会える仕事というのは、なかなかないでしょう。

特に難しい曲を弾くわけでもないし、自分はあくまでも裏方さんですが、参加できたということ、少しでも花を添えられたということは大きなやりがいでした。

中には「今日は素敵な演奏をありがとう」などと声をかけて下さる方もいらっしゃって、「こちらこそ幸せのおすそわけ、ありがとうございます」と思いました。

オルガンが壁に向かって置いてあったため、新郎新婦の姿を確認するのに（曲のタイミングをあわせるため）こっそりスタンドミラーを使ったりしていたのですが、お客様からは見えないとはいえ、プロ意識に欠けていたのではないかと少し思いました。

曲を丸暗記し、鍵盤を見なくても弾けるくらいに弾きこんで、後ろを振り向きながら弾けるようにしたほうがよかったと思います。

毎回一緒にお仕事する牧師さんや聖歌隊の方が変わるのも、すぐ癖をつかめなくて苦労したので、できれば、もっと回数をこなしておけばよかったのかなとも思いました。

あと、これは要望ですが、ユニフォーム的なものがなかったので、自分で用意しなくてはいけなかったので、ホテル指定のものがあればよかったかなと思いました。