元々接客が好きで子供も遊園地も大好きでした。こちらでは遊園地のアトラクション運営の仕事が出来るという事だったので是非やってみたいと思いました。時給制でしたが、他に比べると高い方だと思います。そこも魅力でした。

仕事はアトラクション運営で、各乗り物の運転免許、非常時の対応を１つ１つ取得しました。子供部署の乗り物は危険ランクは低いのですが、とにかく子供は何回も乗るので一日中ひっきりなしで、時には迷子が出たり喧嘩が始まったりで幼稚園の先生みたいな気持ちでした。大人が乗る激しいアトラクションはとにかく細心の注意を払わなければ命に関わります。夏場は機械トラブルが多く、お客様を乗せたままアトラクションが逆さまに停止する事などもありました。そんな時も慌てずに手動に切り替え非常対応で安全に誘導しなければなりません。運転、接客の楽しさ半分、緊張しながらの運転でした。また豊島園は人出不足だったので、平日は2つのアトラクション兼務という事も度々ありました。そんな時はあっちへ行ったりこっちへ行ったりと大忙しでした。チケットを確認して、お客様を案内して、安全ベルトの確認をして、注意事項アナウンスをする。そして運転、安全ベルトの解放、お客様を出口に誘導、忘れ物チェックまでを1人で全部担当します。夏休みなど大勢のお客様が途切れる事なく並びます。何度も貧血になりかけました。なかなかの体力勝負の仕事でしたが楽しい嬉しい気持ちが強かったので続いたのだと思います。

やりがいは何と言ってもお客様が嬉しそうな笑顔でありがとうと言ってくださる瞬間に感じます。兼務の時など、ひたすら走ってこなす私に、ゆっくりでいいよ頑張っているね、ありがとうねと声をかけてくれた方も沢山いて本当に嬉しかったです。他にはアトラクションの免許の数がどんどん増えていくと、自分の部署以外のアトラクションにも回る事が出来るので、遊園地全体の対応が出来、忙しさ、責任感は増えますがお給料も上がり充実した毎日でした。

私は契約社員の形で勤務していました。それでも社員と変わらない勤務体制だったのですが、やはり社員と契約社員では考え方やり方も少し違っていて日々やり方が変わるのが少しストレスでした。他には遊園地は平日と休日のお客様数が全然違います。休日時の対応が、混みだしてから慌てて手伝い要員を送りこむという対応が多かったので、もう少し前日から混雑想定をして動いてくれたら慌てずに仕事が出来たのになと思っていました。そういう話し合いもなかなか上の方と現場で働く社員達との意見の食い違いでうまくいかなかったのだと思います。社員さんとアルバイトの間にいる契約社員はどちらからも意見を言われ、常に板挾み状態だったのが大変でした。