夫の仕事の関係で転居に伴い前職を退職したので、転居先での生活が落ち着いたらまた何か仕事をしたいと思っていました。
買い物に行っていたスーパーは、普段から店員さんの対応が、明るくて親切な店だといい印象を持っていたので、チラシにパート募集の記事を見た時に応募しました。
自宅から徒歩圏内であることと、割引制度があるのも魅力でした。

パートでも社会保険や組合に加入させてもらえる点はとてもありがたいとおもいました。
ただ、その反面人件費削減のために、本来社員が行う仕事をパートが担当しなくてはいけないのはとても苦痛でした。
年に２回、担当者が本社に集まって研修を受けるのですが、店舗のある地域によって賃金に「格差」がある事を知って会社に対して不信感を持ちました。
社員は、働いている店舗が愛知県にあろうが岐阜県にあろうが賃金に格差はないのに、パートの賃金に差をつけることはおかしいと思いました。
しかも、調べてみると自分の働いている店舗の時間給は、愛知県の小売業の最低賃金を下回っていたのはさすがにひどすぎると感じ、
店の組合代表にきいてみましたが、「仕方がない」という返答でした。
組合とはいうものの、本社に盾ついて睨まれるような行為をするつもりはサラサラなく、店舗のレクリエーション担当ぐらいの認識でしかない様子でした。
また、年に２回、５Ｓの講習、カイゼン発表などがあり、有効に実施されていればいいのですが、
実績作りの講習、発表であったために負担ばかりが多く、効果が期待できないという時間と労力の無駄遣いが行われているので、
まじめなパート従業員ほど負担が大きくて苦痛でした。

特売チラシに掲載される商品を決めたり、業者と価格の交渉などを任されていた事は苦痛でもありましたが、反面やりがいも感じていました。
チラシに限らず、毎日の日替わり商品の選定、新商品の紹介ＰＯＰ作成など売り場の一つを任されていたので、責任が重すぎると感じることも多々ありました。
商品の選定や陳列方法の参考にするためや、価格の調査のために休日に、系列店や他所の店を見に行くなど、休日も仕事の事が頭から離れない日々が続きました。

年に２回本社で担当者会議があったり、カイゼンの発表があったりで、通常業務のほかに負担が大きかったことが不満でした。
カイゼンについては本社の言い分では「残業しないで勤務時間中に行う事」と無理難題をいってくるけど、
実際は勤務時間の差があり、誰かが早出又は残業しないと話し合いは不可能な状態でした。
チーフが変わるたびに「お題」も変更されるので、内容が深まるわけでもなく、ただ発表のための作業となっていたのでとても苦痛でした。

人件費の削減のためか、仕入れなどの重要な仕事もパートに任されており、
特売のチラシの商品の選定や、業者との値段の交渉までさせるのは、いくらなんでも負担が大きすぎて、精神的にとても辛かったので
そういう店舗経営の根幹にかかわることは社員が行うか、パートが行う場合は数年の経験をしたのちに任せるようなシステムになるといいと思いました。