学生だったのと、一人暮らしを始めたところでとにかくなんでもいいので仕事が欲しかったのがきっかけですが、以前にもパチンコ店で働いた事があった為、仕事内容はある程度把握している自信があったので、面接を受けました。

パチンコ店では、ミニスカートに派手な色のルーズソックスなど、奇抜な制服だったので、お客様にちょっかいをかけられる事がちらほらありましたが、大きな声で挨拶をしたり、力仕事もある為筋トレにもなるし、ストレスとは無縁だなーと、最初のころは思いました。カウンターで、大きな声で歌ったりしてた程です。しかし、年月がたつにつれ、上司の異動等で仕事内容、給与形態が変わり、だんだん動きづらくなりました。4～5年勤務しましたが、それまでに3人程マネージャーは異動しました。私が退職した頃のマネージャーは、とにかく厳しいと評判だった方で、みんな怯えていました。(笑)ですが、仕事をしてみると真面目なだけだと気付きました。私はマネージャーの力になりたい、店を盛り上げたい一心で、本当に仕事を楽しんでいました。もちろん、怒られることもしばしば...先輩や後輩に愚痴を言う日もありました。ある日従業員が順にマネージャーの部屋に呼ばれて、私の番でこう言われました。「俺は○○さん(私)をかってるんやで。今回で、時給、○○より上げたから。意味わかるよな？」その○○とは、一番ベテランの先輩でした。急に怖くなりました。同時期に役職の方に好意を持たれ、ますます居場所がなくなりました。幸い先輩は、「良かったやんか、がんばれ～」と言ってくれましたが、結構辛かったです。その先輩はすぐ退職されてしまいました。私もその後マネージャーにクビにされてしまいました。私の人生の中で、すごく勉強になったアルバイトでした。

店舗自体が地元密着型だったので、年配の方も多く、中には障害の方も来店されていました。業種はサービス業になるので、できません、といえないのが辛いところですが、基本なんでもしてました。介護施設かと思う日もありました。ですが、毎日通いつめるおばあちゃん、おじいちゃんと顔見知りになり、スーパーなどでお会いしたりすると、声を掛け合ったり近況を聞いたりして交流もありました。中には遊びにいったりご飯にいったりした方もいらっしゃいました。本当はだめなんですけどね。

全てマネージャーの指示、考えでしか動きませんでした。意見を言いなさいと言われ、従業員一人一人に聞いて回りましたが、全員却下され、ご自信の思い描く理想を話されていました。理想だけでは現実に叶いません。何度も試してみる価値のある事を従業員が発し、チャンスはあったはずなのですが、成されませんでした。もっと耳を傾けて、従業員の目線になってみたり、お客様の目線になってみたりしない限り、現場の空気やお客様の期待等、わからないと思いました。ずっと籠ってデスク作業なので、辛いとは思いますが、現場の空気を感じて欲しかったです。そうすればなにかしら見えていたと思います。とても勉強になった職場だけに残念でなりません。意志疎通がもう少しできていたら、良き左腕になれたかもしれません。