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英語塾での講師体験

  • 投稿日 : 2015-12-19
  • 投稿者 : haruさん(40代女性)

総合評価

  • 2.00
  • 充実感

  • 待遇度

  • 自由度

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この仕事を選んだ理由やキッカケ

講師が急きょ退職することになったとのことで、知人からの声かけを受けました。
ちょうど転職先を探していたことと、学んできた英語のスキルを活かしたいとの願望から、就職を決めました。
田舎では当時、語学を行かせる仕事がほとんどなかったのです。

口コミ・体験談

週5日、16時から21時まで、小学5年生から高校3年生までのクラスを担当しました。
1クラスの人数は2、3名から15名程度です。
教材販売会社が経営する英語塾(全国展開)で、同社の指定する教材テキストに沿って授業を進めればいいということになっていました。
けれども、10年以上改定していない教材テキストだったため、塾生が学校で使用している教科書とは大きなズレがありました。
そのため講師側で、教科書に沿った教材テキストを作成しなくてはならなかったのですが、作成に要する時間は時間外労働とは見なされませんでした。
講師たちは何度も、こうした問題点を経営者側に訴えましたが、対応してもらえたことは一度もありません。
やがて市内に他の英語塾や英語スクールが進出してきて、当然のように転塾者が相次ぎました。
私たち講師陣は経営者の命令により、保護者ひとりひとりに電話連絡し、通塾を継続するように説得を試みましたが、塾生の流出は食い止められませんでした。
やがて講師陣もモチベーションを失っていき、次々に退職。
姑息的に臨時アルバイトを雇用し、穴埋めをすることとなりましたが、アルバイト講師の質は低く、結果的に塾生の流出に拍車を掛ける結果となりました。

やりがいを感じたところ

入塾したばかりの頃はアルファベットも満足に書けなかった塾生たちが、次第に英語に馴染んでいき、英語の歌を口ずさんだりする姿を目にすることは、大きな喜びでした。
卒業時、塾生たちから「高校や大学は英語コースを目指す」と希望を告げられた時は、この仕事をしていて良かったと心から感じたものです。
また、同僚の講師同士で「より良い教え方」について話しあうことは、自身の成長に繋がることでもあり、モチベーションアップにもなりました。

こうだったらもっと良かった!と思うところ

経営者側が「10代への英語教育」に対してもっと高い意識を持っていれば、この塾も淘汰されずに済んだのではないかと思います。
経営者は金勘定をするだけ、現場は講師任せという有り様でしたから。
できることなら、講師自身のスキルアップにもっと理解を示してほしかったと思います。
たとえば短期留学の許可、全国の他の講師たちとの交流会や研修会、より高い資格試験へのサポートなどです。

また、待遇面にももう少し配慮があったならばと思います。
教員資格や難易度の高い英語資格の保有者も、留学経験者も、穴埋め的に雇っただけの質の低い臨時アルバイトも、同じ時給でしたから。
「子どもに勉強を教える仕事」は営利追求の仕事とは一線を画するとは言いますが、給与面で「評価」を与えられることによって、働く側のモチベーションがアップすることも多いのです。


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