大学時代にバイトを探していたのですが、なかなか良いバイトが見つからず、
先輩に相談した頃、紹介してもらった会社でした。
最初は、バイトではじめて、１年が経った頃、家庭の事情で大学を辞めなくてはならなくなり、
就職先に困った所、社員登用の話があり、そのまま社員になりました。

もともと、パチンコが好きで、自分でも趣味として楽しんでいた為に、
この仕事は、最初天職だと思いました。
他人の遊んでいるところを見るのも楽しく、出ているお客様の表情を見るのも楽しく、
お互いに、その機種の情報交換をしながら、自分も仕事終わりに遊びいくという、
大変充実した日々を送っていた、仕事でした。

そこで、３年ほど社員として勤め、班長という役職をいただき、
一緒に働くスタッフをまとめる立場になった時、
これまでの人生の中で、一番大きな事件を起こしてしまいました。

それは班長になり、１ヶ月ぐらい立った頃、
スロットコーナーで、メダルのトラブルがあり、機械が入っている、通路の床を開けている時、
周りが暗く、目印を立てていなかったため、
その穴に、お客様が落ちてしまい、お客様の足に大きな怪我をさせてしまいました。

確実に私の不注意であり、３年以上務めていた私の、
油断や奢りから、生まれた事故でした。

救急車を呼ぶほどの大きな事故になってしまい、
ものすごい、ショックを受けたことを思い出します。

結局、慰謝料や保証金を含め、会社から１００万ほどの
怪我をしたお客様にお支払する事で、事件は収まりましたが、
会社に多大な損害を与えてしまい、今でも思い出すと、
当時のつらい気持ちが込み上がります。

何事も仕事において、奢りや油断は禁物！という事を知らされた一件でした。

接客業として、何よりもお客様に喜んで頂けることが、やり甲斐でした。
お客様から、「今日出てるね」
「今日は楽しかったよ！」
など、言われると私も嬉しく、
もっと楽しんでもらおうという気持ちになり、
仕事も捗った記憶があります。

何よりも一番嬉しかったのは、
「あなたがいるから、お店に毎日遊びに来てるの」と言われた時には、
接客業として、一番の喜びの言葉です。
この時、私は最高に気分が高揚したことを覚えています。

こういった言葉で、感謝が返ってくるという点で、
大変やり甲斐の持てた仕事だったと思います。

初めて就職した会社として、やり甲斐もあり、
雇ってくれたことで、感謝の気持ちで一杯で、
特にこれといった不満はない会社でしたが、
あえて、改善して欲しかった点として、上げるとしたら１点だけありました。

それは、店長の独断で何事も行われていたと言うことです。
店長は、業界経験が長く、知識も豊富な方でしたが、
イベントや新しい機種を入れる時など、周りの意見など聞かず、
自分を押し通す事が多かった店長でした。

またスタッフからの提案なども、なかなか耳を傾けてくれず、
その点で、あまり他のスタッフからは良いイメージを持たれていなかったと思います。

環境改善とかは、やはりその場で動いているスタッフの方が、
良いアイデア浮かぶことがあり、もう少しその辺で、
スタッフへ耳を傾けたり、周りの意見を尊重していただける環境だったら
より良い会社になったのでは無いかと思います。