もともとそこの塾の生徒で、３年間通ったこともあり、講師の先生にお手伝いをしてくれないかと声をかけてもらったので。指定された日に何も用事がなく、お小遣いが少なかったし、アルバイトをしたことがなかったので、自分でお金を稼ぐといういい経験になるかなと思って引き受けました。

テスト開始時間までにホワイトボードにテスト時間を書き、指定された教科の回答用紙と問題用紙を配り、簡単な注意事項を説明して、テスト終了時間までは静かに教室内で待ちます。何もしない時間ではなく、カンニング等を防止するためのテスト監督なので、注意事項をキリッと言えるように心がけました。また、テスト中に生徒の気を散らせないようにさりげなく教室の中をゆっくりと歩いたりしました。テストが終わり次第素早く回答用紙を回収し、事務室に戻って次の教科のテストの準備をします。その間、生徒達にとっては休み時間ですが、私たちにとっては結構バタバタとした慌ただしい時間です。テスト監督アルバイトの私たちが準備をしている間、職員の先生達は必死に答え合わせをしていますのでピリピリとした空気が流れています。その為、軽率に話しかけたり用紙を落としたりしないように気をつけていました。
このような作業を5教科分、お昼から夕方まで行いますが、テストの時は塾生が沢山集まるので先生達は普段より忙しく、テスト監督のアルバイトがいないと大変です。テスト中はゆったりとした時間が流れているので報酬は比較的安いのですが、当時高校生だった私は働いてお金を貰う側に立ったことがなかったので、とてもいい経験になりました。短期間だし、仕事も少しは忙しいですが難しいことはなく、今まで自分が教えて貰っていた先生達がいるという安心感など、初めてアルバイトを経験するという人にはオススメできるお仕事でした。

先生達が本当に忙しそうで、テストの準備をするだけでも自分もこの忙しい空気を回しているんだ、という実感がもてました。また、稀に生徒から質問をされることがあり、分からないことは先生に聞きに行ってそれを生徒に伝えますが、もともとその塾の塾生だったこともあり、大体の質問には答えられるので、誰かの頼りになっているのかもしれないと思うことが出来ました。
テスト終了後に、生徒達にさようならと声をかけてもらえた時は感動すらしました。あとは、やはり先生達に本当に助かったありがとうと声をかけてもらったことですね。

基本的に何をすればいいかの説明は最初にありましたが、テスト中の時間に何をすればいいか、もう少しアドバイスが欲しかったです。生徒を信用しているという先生達の気持ちと、先生達がとても忙しいのは分かるのですが、テスト中の行動はすべてアルバイトの自己判断だったので、私の場合は見受けられませんでしたが、実際にもしもカンニング等の行為を発見した場合、どうすればいいのか分からない人が大多数だったと思います。
あとは服装がかなり自由だったのはとても助かりました。高校生だったのでスーツとかシャツとか黒い服とかの指定があったとしても準備するのにお金がかかってしまいますから、ジーパン以外で露出が高い服装をしなければ良いというのは助かりました。