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教える仕事は相手がいての仕事です。主役は教わる人だと理解しよう!

  • 投稿日 : 2016-07-11
  • 投稿者 : とーちゃんさん(40代男性)

総合評価

  • 3.00
  • 充実感

  • 待遇度

  • 自由度

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この仕事を選んだ理由やキッカケ

心理学について20年以上学んできていましたが、その知識や経験を伝える機会はあまりなく、できれば”教える”という体験を通して、直接心理学という学問を共有したいと思っていました。大学でそれを行うにはハードルが高すぎるとわかっていましたので、どこかにないだろうかと求人を頻繁に眺めていました。そんなあるとき、心理学の講師の募集があったので、応募しました。

口コミ・体験談

 心理学の講座といっても、心理学そのものを学ぶ学生を相手にするものではなく、福祉を学ぶ学生の教養という形での講座でした。講義が始まる前は、そんな学生に興味を持ってもらうため、どんなふうに講義を進めていったらいいのかを一生懸命考えていました。学校側から与えられた教科書は、思っていた通り、魅力に欠けたつまらないものでしたので、いかに教科書から外れないようにしながら、心理学の魅力を伝えていけばいいのか。これまでの知識を総動員して面白い内容に仕上げようとしていました。
 そして、実際に講義をしていく中で、自分の思惑通りに学生たちが反応するのを見るのは本当に快感でした。”ここで驚くだろうな”と思ったところで学生たちが”へえ”とか”そっかあ”といった声を上げているのを見ているだけで、アドレナリンが体中を駆け巡っているかのような感覚になりました。この時ほど、この仕事をやってよかったと思ったことはなかったかと思います。
 ただ一方で、ちょっとなあって思ったことは、何といっても学生の数が少なすぎたことです。あまりに少ないため、全員が休んでしまい、休講になったことさえありました。それから基本的に学生たちにやる気がないのが困ってしまいました。年間を通していつも興味ある講義ができるかというと、それは難しいことで、テストのこともあるため、覚えてもらわなければならないことも多くありました。そんな時は寝てしまう学生もいたりして、自分の力不足を痛感していたりしました。
 それでも他の学科の講師たちと触れ合うこともでき、教えるというあまり経験できないことも経験できたことは、私の人生でも貴重な体験でした。

やりがいを感じたところ

仕事の内容は、人に教えるということです。そのため、教わる人と教える人とが触れ合い、互いを認め合うことが必要となってきます。初めての講義では、もちろん”初めまして”なわけなので、お互いが緊張しています。それが徐々に打ち解け、触れ合うようになり、互いを認め合うようになってくると、それまでぎこちない会話が、いつの間にか笑顔で話せるようになり、そして冗談があちらこちらで出てくるような間柄になる。講師をしている人間だけが味わることができるのではないかと思えるほど感動とやりがいを感じました。

こうだったらもっと良かった!と思うところ

私は初めて講師として人の前に立ったので、今思えばいろいろなところで反省してしまうことばかりでした。学生のことを考えて講義の内容を考えていたつもりでしたが、今思うと、自分のことばかりを考えていたのではないかと思えます。学生たちは福祉を学ぶために学校に入り、卒業のために必要な講義として受けていたにすぎないのに、相当力を入れて、たくさんのことを教えようとして、がんばって講義していたように思います。そんな講師の姿はきっと、自分だけが熱くなっている変な講師と映ったのではと反省してしまいます。自分の立場をもう少し冷静に見ることができれば、もうちょっと違った内容の講座になったのではないか。興味をもってもらえる講座になったのではないかと考えてしまいます。今度同じ機会に恵まれることがあれば、その反省点を踏まえ、できるだけ笑顔で受けてもらえる講義を行いたいと思います。


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