この会社を選んだきっかけは、勤務地と勤務時間、仕事内容でした。
前職が昼からの仕事で夜も遅く、残業や会議や出張などが多く、もう少し働きやすい場所を探した時に見つけた会社でした。
前職の教育業界の仕事を活かして、従業員の教育部門の求人が出ていたので、応募してみたことがきっかけです。

自分の考えや意見を言いやすく聞いてもらえる会社でした。

私は入社当初から社長の近くで仕事をすることが多かったからか、先輩従業員の方もよく意見や話を聞いてくださいました。
つまり、私は社長の近くの存在だから皆聞いてくれるだけで、同期入社の人でも社長の近くで仕事をしていない人の話は聞いてももらえないことも目の当たりにしました。
そういった偏見は感じることが多かったですが、私はまだ聞いてもらえる方だったので仕事はしやすかったです。

中でも、新卒採用は前年度やそれまでの採用方法ではなく、時代に合った採用を任されたことはとてもやりがいと責任を感じました。年甲斐も無く、他社の新卒採用の会社説明会に参加したり学校訪問などもしました。
新しいことを切り開くことは時間も労力も伴いますが、自分がそれまでの事を任していただけることが嬉しかったです。

私は結婚を機に引っ越しをすることになったので、やむを得ず退職をすることに決めました。当時、次年度の採用がひと段落した頃でしたが、社長から私が初めて採用した新卒生の教育を退職するまでお願いするよと言われました。その頃、仕事にも慣れてきた新卒生でしたが、やはり上司の意見のみ聞けない傾向だったり、苦手な仕事から逃げようとする部分もあったので、私の採用の責任の意味も込めて退職まで彼や彼女たちの教育に携われたことは、最後まで責任ある仕事ができたと思っています。

私が一番やりがいだったことは、経営者である社長の近くで仕事ができたことです。
経営者の考えや言葉を間近で聞いたり知ることができたことは、これからの人生でももうできないことかもしれません。
お客様を思う気持ちやお考え、商品への想い、従業員への配慮など本当に人として尊敬という言葉しか出てこない方です。
退職した今でも、定期的に開催されるイベントでお会いした時には声をかけてくださったり、我が子をあやしてくれたりしてくださいます。

土曜日が隔週出勤だったことと、休日も野球の観戦やイベントなどに参加することが多く、予定を入れにくいことと、急きょ残業になったりすることが多かった点が気になりました。
出勤日でも、全員定時に必ず終わってから野球観戦に行くこともあり、仕事が終わっていないと次の日に早く出勤することもありました。
私が勤めた会社の中では比較的働きやすく福利厚生も良い会社だとは思いますが、もう少し休みが安定してあればもっと良かったかなと思います。
あとは、新卒入社と中途入社の人に対する態度や仕事の判断の違いを感じました。新卒=仕事ができないという固定観念を感じました。
私は、従業員たちが人材教育するものと考えがありますが、もともとの会社の固定概念の雰囲気に圧倒されたほどです。