キャリアクロスという外資系求人を多く扱う求人サイトで求人広告を見て応募しました。当時は海外に留学しており、留学前に別の外資IT企業に勤めていたので経験を活かせると思ったこと、面接の際に聞いた会社についてのお話（待遇面、社風など）が他社と比較して魅力的だったので就職を決めました。

正直なところ、大失敗の就職でした。私を含めて2名同時に採用する予定になっているということだったのですが、実際には私1名の採用、IT部門の社員数が知りたかったので面接時に質問したところ、産休中でそのまま退職予定の社員、私と入れ替わりで退職が決まっている社員も含めた社員数を伝えられる（実際私が一緒に働くことになる社員数よりも多い人数を伝えられた）、前職に近い仕事内容（サーバー運用保守業務）だと面接時には説明があったにも関わらず、入社後には８割がヘルプデスク業務であることを伝えられるなど、面接時の説明と異なる点や面接時に言及されなかった点が数多くあることが不満でした。これらの点を面接官でもあった直属の上司に指摘したところ、私の物言いが気に入らなかったようで激怒、日頃の態度も含めて酷く罵倒され、モチベーションを完全に失いました。ヘルプデスク業務でサポートするのは他の社員（秘書、営業担当のマネージャーなど）でしたが、女性が９割ということもあり、ITが苦手な方が多く、説明しようとしても上手く伝わらず（例えば、Webブラウザという用語がわからないなど）苦戦しました。自社製のアプリのサポート業務も担当していたのですが、海外にある本社に問い合わせる必要があり、本社からは丁寧な回答が得られず日本側のユーザーと本社の板ばさみとなってしまうことも辛かったです。

社員を対象にしたヘルプデスク業務だったので、サポートした際に感謝の言葉を伝えられた時には嬉しかったです。基本的に遠隔サポート（社内イントラの専用ツールやメール、電話を利用）だったのでサポート依頼者との意思疎通が難しいときもありましたが、諦めずにコミュニケーションを取って最終的に問題を解決できた時にはやりがいを感じました。以前の職場もIT企業でしたが、実際にハードウェアを触って作業をする機会が少なかったので、この職場では実機に触れる機会が多かったことも良い経験でした。

悪気は無かったのかもしれませんが、面接時には真実を教えてほしかったです。IT部門は上司を含め4名の非常に小さいチームだったのですが、雰囲気は常にピリピリしており（他の部署の社員からも雰囲気が怖いと指摘がありました）、もっと新入社員でも馴染める空気があれば良かったのにと思いました。チーム内がピリピリしている原因の一つが仕事量に対してチームの人数が少ないこと、各メンバーの仕事の配分に偏りがあることだったので、それらの点を改善する必要があるかと思います。また、各メンバーのITスキルの差に非常にばらつきがある為、結果的に1名の非常に技術力のある社員が社内システムの構成を牛耳っており、その社員でなければ対応できないという案件が多々ありました。IT関係の仕事にありがちな残業はほとんど無く、トラブルがなければほぼ毎日定時に上がれること、停電対応時以外は休日出勤が無い点は良かったです。