野田市の市報で毎年、櫻木神社の年末年始の巫女を募集していることを小学生の頃から見ていていて、この仕事に絶対ついてみたいと思っていて、アルバイトができるようになった高校生のとき、求人がでたときに応募しました。

巫女さんをやることによって、礼儀作法、仕事をする意義、袴の着付けを覚えられるので人生において貴重な経験でした。私は5年間、年末年始、巫女としてご奉仕させていただきました。正社員だろうがアルバイトだろうが巫女には変わりないので巫女としての立ち振る舞いをしっかりしなくてはならないのでなりたいと強く思っていない方には厳しい仕事だと思います。お守りの頒布時のお金の計算は暗算でお守りの金額も全て暗記です。それ以外に当たり前ですが神様のお名前、どういう神様なのか、櫻木神社の由来、いつできたのかなどいつでも説明できるようにしておかなければなりません。それに袴は正しく自分で着付けます。慣れるまでは大変ですが、年数を重ねるごとにしっかり着れるようになります。このように厳しい職場なので自由度は低いですが、同じように集まった仲間と仕事をできるのでとても楽しかったです。年末年始、寒いときのお仕事ですが、床暖が入っているので足元は冷えません。お外での仕事はとてつもなく寒いので中にヒートテックを3枚重ねして、ホカロンをつけ完全防備で取り組んでいました。乾燥するので手や唇が切れやすいのでハンドクリームとリップクリームが必需品です。
寒い以外はやりがいがあり、参拝者様の笑顔が見れてとても楽しい仕事です。

参拝者様のご要望を丁寧に対応し、仕事をこなしていったときやりがいを感じました。とても忙しい仕事ですので疲れが出てきます。そんなときでも疲れた顔を一切見せず、笑顔で対応するのが巫女です。始めはなかなかそれができず、気づいて笑顔をつくるという感じでしたが、年を重ねるたびに自然とできるようになりました。参拝者様の要望を瞬時に対応できるようになっていくと自分に自信がつきますし、もっとこうしたらという改善点も出てきます。それによってやりがいをもっと感じられる仕事だと思います。

とにかく外は寒いので巫女でも着れる羽織れるものや中に着る専用の物を用意していただけるともっと良かったかなと思います。室内でも腰から上はもろに風をうけるので袴だけですと寒いです。まして外でのご奉仕は身震いするほどの寒さです。袴の中に防寒していますが、あまり重ねて着ると重たくて仕事に差し支えますので何かあればと思いました。寒くてもそのような振る舞いは最小限にして参拝者様には見せないように心がけていますが、新人の方は顔に出てしまっています。一年目の方や外でご奉仕している方だけでも専用の羽織ものがあると参拝者様から巫女らしくないとは思われないかと思います。
可愛らしいものでしたら是非巫女になりたいと思う方もでてくると思いますし、羽織もの、中に着れるものがあればいいなと思います。