大学生時代にファミリーレストランでアルバイトをしていました。就職活動がうまくいかず、唯一内定をもらっていたジョイフルに入社を決定。四年制大学卒で飲食業に就職だったので、両親にいい顔はされませんでしたが、地方にしては給与がよかったのでジョイフルに決めました。

九州・西日本に多くの店舗を構える全国チェーンのファミリーレストランの店長職。勤務時間の7割程度店舗オペレーションに入り、2割で店舗マネジメント作業（シフト作成やプロダクト作成）を行い、残り1割で月に一回の店長会議の資料作成をする感じです。はじめは従業員をまとめるのに苦労しましたが、アルバイトを潤沢に揃えていれば自由な時間に勤務する事が可能です。店長の仕事というと、サービス残業が多くブラックなイメージがありますが、自分の労働環境を良くするのも悪くするのも店長の力量次第です。ジョイフルでは、10?15店舗にスーパーバイザー（店長の直属の上司にあたる）が一人という状態なので、店舗の事は基本店長がなんとかしなくてはなりません。特にシフトについては周りからなんのフォローもないので、アルバイトが不足するとその分店長がシフトに入らねばならず、長時間労働の連続勤務で休みが取れないという事態に陥ります。私は朝起きるのが苦手だったので、朝昼のアルバイトをがっつり確保して給与の高い夜型のシフト（深夜勤務手当が出る）に好んで入ってました。繁忙期でもアルバイトの人数が多かったので欠員対応に苦労する事もなく、ちゃんと有給休暇も取得できていました。

労働環境・労務管理はとにかく店長の責任とされるので、きちんと休みが欲しかったらアルバイトを採用・教育する事に重きを置いてやる必要があります。私は旅行が趣味で実家も遠かったので、休みを取る為に人員確保に力を入れていました。その甲斐あって他店舗より潤沢に従業員を揃える事に成功し、自分の好きなタイプを採用していたので楽しく仕事をする事ができていました。また、マネジメントや数字に強かったので、月ごとに利益に応じてインセンティブが支払われるのですが、2ヶ月に1回のペースで獲得する事ができ、高いモチベーションで仕事に従事できました。

店舗に常設してあるパソコンが、社内のホームページと本社との連絡用ツールしか使用できず、とても扱いづらいものでした。もっと広範囲で使用が可能だったら、他業種の経営戦略や店舗運営ノウハウや商品アイディア等の情報を得ることができたのに残念です。あと、他店舗との情報の共有化があまりできていないような印象があります。人手不足で苦しんでいる店長は、相談する相手もおらず長時間労働と連続勤務でクタクタになったり、車で寝泊まりする店長もいると聞きます。比較的若い社員や新米店長の離職が多いのは、店舗運営に着任してから軌道に乗るまでの間にロクなフォローがないという問題があると感じます。一度人手不足に陥るとなかなか脱却できないので、苦しんでいる店長も多いと思われます。